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「マスタリングのプロ」にお気に入りの自作曲をお願いしてみた結果は?

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約5分
今回は、SoundCloud(Unreality / D’elf)にアップしている楽曲で、一番再生数のあるお気に入りのドラムンベースの楽曲「Artificial Intelligence」のミックス(各トラックをステレオでパラアウトしたファイルのもの)、マスタリングをプロのエンジニアの方にお願いしてみました。

Artificial Intelligence」はMac Pro(2013) とBitwig Studio2、ソフトウェア音源などで、ほぼPC内部完結でミックスした楽曲です。

プロの方のミックス、マスタリングでどこまでサウンドクオリティがアップするのか。
自分でミックスしたバージョンと、プロの方にお願いして完成したバージョンの両方を載せてみましたので、聴き比べてみてください。

今回は、第68回さっぽろ雪まつり(2017年)「決戦!雪のファイナルファンタジー」のライティングショー、プロジェクション・マッピング音響制作の際にお世話になりました、札幌の音響スタッフ HITSTUDIOの鶴羽さんにマスタリング依頼しています。

> studio ◁ 株式会社 音響スタッフ


マスタリング完了後の「Artificial Intelligence」

マスタリングをお願いした楽曲「Artificial Intelligence」です。(SoundCloudにアップしている音源は2017/06/07にリマスター版と差し替え済みです。)




マスタリング前の「Artificial Intelligence」デモバージョン

こちらはマスタリング前のBitwig Studio2で自分でミックスしたデモ音源です。フリーBGM版と同じ音源です。
Artificial Intelligence [Bitwig Studio2 mix ver.]

デモバージョンとマスタリング後を聴き比べると

マスタリング前のデモバージョンは、低音もプラグインエフェクトなどで擬似的に上げていたせいもあり、低音から高音までの音の幅が狭く感じていました。
プロの方にお願いしてミックスを修正していただいたリマスター版の方はその辺も考慮して編集された感じがあり、非常にレンジが広く感じます。

元のサウンドに追加で空間系のエフェクトも入れていただきましたが、そちらも非常に音の密度が高く感じられて、音の広がり感もあり心地よく響いています。

最終的な2MIXも、アナログのミキサーなどの機材を通して書き出されているため、音の飽和感や心地よい歪み感も増して、芳醇なサウンドに感じられます。

元々、ソフトウェア・シンセ音源やサンプリング音源などを使用したパソコン内部だけの無機質なサウンドだったデモ・バージョンですが、熟練された編集過程や色々な機材、アナログの機材を通してここまで変わるものなんだな、と思いました。
今まで聞こえなかった、聞こえにくかった音も輪郭が出てくる、そんな感じがします。

今回はマスタリングのプロの方にお願いした理由がいくつかありました。

一つは、自分のミックスのサウンドの他に、他の人が編集する客観的なサウンドが聞いてみたかった事。

もう一つは、札幌でも大手で、メジャーレーベルのミックスやマスタリングなども手がける「音響スタッフ HITSTUDIO」の方が編集する、業界で『スタンダードな音』というものが、自分の楽曲ではどんなバランスの音になるのか聞いてみたかった、という事です。

自分でミックスした時には気づかなかった部分が見えてきたり、非常に勉強になりました。

スタジオ内機材など

スタジオに伺いした際に何枚か写真を撮らせていただきました。
ちなみにこのスタジオのメインで使用されているモニタースピーカーの「TANNOY ELLIPSE8」は使ってるところも珍しいらしく、お値段も一本100万くらいするらしいです。
サウンドも変な癖もなく、自分が聞いた感じでは高音も刺さることなく、長時間聴いても疲れにくいモニターだな、と感じました。
解像度も非常に高いと思います。

マスタリング、編集中の音響スタッフ HITSTUDIOの鶴羽さん。
非常に慣れたトラックボール捌きで軽快にProToolsを操作しています。
何度かスタジオにお邪魔して作業風景を拝見させていただいていますが、間近で見ると本当に熟練された編集手さばきで、作業スピードもかなり高速です。

音楽ソフトや色々なプラグインエフェクト、ハードウェアの機材の知識も豊富で大変勉強になりました。


モニタースピーカーの他にも、普段聞き慣れている自前の「AKG K240 Studio」、SONYのモニターイヤホン「MDR-EX800ST」、iPhone6付属のイヤホンなどでもチェックしています。

あとがき

それでは、今回はSoundCloud(Unreality / D’elf)にアップしている楽曲で、一番再生数のあるお気に入りのdrum’n’ bassの楽曲「Artificial Intelligence」のミックス、マスタリングをプロのエンジニアの方にお願いするとどこまでサウンドクオリティがアップするのか、というレビュー記事でした。

楽曲制作をしていて、自分の作った楽曲がもう一つ何かが足りないな、もっとクオリティーを上げたいなという場合もあるかと思います。
そういう時は、一度ミックスやマスタリングのプロの方にご相談してみるのも良いかもしれませんね。


> studio ◁ 株式会社 音響スタッフ

関連リンク

> 【フリーBGM】EDM系(エレクトロニック・ダンス・ミュージック)の無料音楽素材 – d-elf.com


SONYのモニターイヤホン「MDR-EX800ST」
> MDR-EX800ST


> K240 Studio – Professional Studio Headphones | AKG Acoustics

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